左ハンドルの外車

 左ハンドルの英車を廃車にして、数年間は国産車乗りになり、

心が踊るような車生活とは無縁な日常を過ごしていた。

どうやら自分は、心が踊るような車生活を過ごしたい人間で、

それができないことにストレスを感じるようで、

外車を手に入れるべく、活動を開始した。

今も変わらないが、お金に余裕はない生活を送っているので、

故障が多い車両や、維持費がかかる排気量の大きい車両も

現実的ではなかった。

総合的に判断して、ドイツ車の情報収集を行った。

・・・ドイツ神話というのか、頑丈で精巧なイメージを

ドイツ車に対して自分は抱いていた。

メルセデスBMWフォルクスワーゲン・ポルシェ。

このなかで、一番の大衆的なメーカーはフォルクスワーゲン

その当時はゴルフ Ⅲ が現役の頃で、

見てくれはあまりパットしない感が漂っていたように記憶している。

派手さがないので、本当に輸入車が好きな人って感じがして、

そのうえ、輸入車の中では故障も少なく安心感がある。

そこで選択したのは、ゴルフ Ⅱ カブリオだった。

オープンエアーで4シート、左ハンドル。

しかも電動なので、ボタン一つで即オープンな車両だった。

予算的にクラシックは無理だったので、グレードは普通のカブリオ。

カブリオレとは言わず、カブリオって呼ぶのに理由はあったが、

今となっては、思い出すことさえできない。